どうでも良いことを考えてしまう。

なんてことはない、日常で思ったことのつぶやき。

耐性

ホームセンター等などに並べられている商品を眺めていると「耐性○○に効く」「スーパー○○に効く」みたいなことが書かれている商品を目にする。主に害虫と雑草の話だ。

スーパー雑草の話は何年も前から言われていた問題で、原因は除草剤の元になる薬剤が数えるほどしか無いからなんだとか。商品は何十種類も並んでいるが、その元となる薬剤はほとんどが同じもの。異なっているのは添加剤の成分や含有量。

同じ薬を使い続ければ生き残るヤツが出てくるのも想像できる話。まだ全ての雑草に耐性がついたわけではないが、いつまで現行の除草剤が使えるかは不明。

雑草が徐々に耐性を持つようになったのは知っていたが、まさかネズミにも耐性持ちがいるとは知らなかった。そしてソレがこんな田舎にもいるなんてね。

「あれ?」と思ったのが今年の話。そう、まだつい最近のお話で、去年までは普通の殺鼠剤で対応できていた。

それが一部のネズミにはどうやら効果が無いようなのだ。天井を走り回る足音は減っているのだが、いつまで経っても殺鼠剤ばかりが減り続ける。どうやら耐性を持ったネズミには殺鼠剤が普通の餌にしかなっていないようなのだ。

普通の殺鼠剤は安い。1箱500円くらいだったかな?それにトレイが4つ入っている。ところが耐性を持ったネズミに効くタイプは価格が4倍もする。それなのに中身は少ない。内心「ボッタクリなんじゃ・・」とも思ったのが、罠を仕掛けても後始末のことを考えると使いたくない。

結果としてその高い殺鼠剤は耐性ネズミにも効いた。値段ぶんの仕事はしてくれるようで何より。

嫌われモノばかり強くなって・・

嫌われモノの代表格である "G" にも耐性タイプがおり、おそらくは「耐性タイプに効く」現行の薬剤にも耐性が付いてしまうのだろう。除草剤もイタチごっこ。殺鼠剤も・・。

人間が介在しているのであまり自然だとは言えないかもしれないが、自然淘汰?不自然な淘汰?を強制的に起こしてしまっているのでは?と想像してしまう。

何十年も前の小説や映画にはその手の話が題材としてよく使われていたような記憶があるが、最近では見た記憶が無いな・・そういえば。なんでだろう?映画は昔からあまり観に行かなかったが、TVCMではハリウッドや東宝の新作映画の映像が流れていたものだが、そっちのほうもVODに押されて弱体化してしまった感がある。あ、べつにVODは嫌われモノではないし、むしろ受け入れられている側だ。

・・脱線してしまった。いや、何だか耐性を持つ嫌われモノたちと比べてしまうと、人間はどんどん弱体化しているように思えてしまう。アレルギー症状は特にそう思わせる。

昔はアレルギー症状がある人は少なかった印象だが、最近では誰もかれもが何らかのアレルギーを持っているんじゃないだろうか?と思うほどに「○○アレルギー」という言葉は蔓延してしまった気がする。

私は幸い軽微な症状しか表れていない「花粉症」。コレなんてもう国民病と言えるくらいに耳にするようになった。知人にも数名の花粉症持ちがおられるが、時期になると実に大変そうである。

・・花粉症は人間しかならないのだろうか?

いやいや、そうやってまたどうでも良いことを考えてしまうのだった。