長い待ち時間
寒さで億劫になっていた散髪に行ってきた。
あまり寒い時期にさっぱりとさせるのには気が乗らない。
ある程度は暖かくなってからと思い、ちょっと間が伸びてしまっていた。
クセ毛なものだから、ある程度は伸びてもなんとなく恰好がつく。
湿度が高い季節にはクルクルと丸まってしまうのが難点だが、冬の乾燥した時期ならそれほど問題ない。
行きつけの床屋の戸を開くと、そこには先客が5名。
いつもなら居ても2人くらいなものだが、今日はちょっと多い。
雨が降ったせいだろうか。
「ちょっと時間が掛かります」
店主が客の髪を切りながらそう言う。
とりあえず券売機でチケットを買う。
さて、どうしたものか。
すぐに順番は周って来ない。
どれくらい掛かるか・・。1時間半・・いや、もっとか。
あまり離れすぎるのも面倒であるし、近くの店で買い物でもして時間を潰すか。
そう考えて隣接するショッピンセンターに向かったが、すぐに買い物は終わってしまった。
まだ相当に時間は余っている。
そこでスマホを取り出してブログでも書くことにした。
普段はそんなに長時間使うこともないスマホだが、こういう時には便利なものだ。
が、しかし。
15分くらいスマホで文字打ちし、顔を一旦上げて気がつく。
首と肩が凝ってしまった。
長文を打つのはパソコンでしかやらないものだから、スマホ首というものがどういったものなのか経験がなかった。
これは辛いというか、これ以上やったら気分が悪くなってしまいそうだ。
指一本で文字を入力するのもまどろっこしくて、だんだんイライラしてくる。
若者はずっとこのような状態でスマホをいじり続けているのか。
なんとも恐ろしい。
そんなわけでやることが無くなってしまい、残りの時間はぼーっとして過ごすことになった。
小説でも持ってくればよかったが、まさかこんなに待ち時間があるなんて想像もしていなかったから、仕方がない。
たまにはこんな日もあるさ。