ある冬の朝
昨夜の天気予報で風雪だ大雪だと言っていたので、ちょっと恐恐と外を見てみる。
なんだ、よく晴れているじゃないか。
今日は病院の予約が入っている。
予報通りの大雪だったならどうしようかと悩んでいたが、どうやら杞憂だった。
それでも寒波は確実に上空に来ているようで、今朝もしっかりと冷え込んでいる。
カラスやスズメは元気に外で鳴いているが、この寒さは何とも思っていないのか。
鳥の脚を見ると小枝のように細い。
あの細い枝のような脚。アレのどこに血管や筋肉があるのだろうか。
外気に当たったら瞬時に凍えてしまいそうに見える。
人間の私はぬくぬくと厚着をして寒さをやり過ごす。
寒くなって厚着をするものだから、洗濯物も当然ボリュームが増える。
空気をよく含む服は水もよく含む。
そんなのを脱水するときには、洗濯機が壊れるのではないかと心配になるような音がする。
なるべくバランスが取れるようにと、水を吸いそうな物を対角に置いてみたり、洗濯物が暴れないように詰め込んでみたりする。
失敗するとドタンバタンと洗濯物が中で暴れまわる。
異常と判断した洗濯機が急停止。
洗濯物のバランスを整えて、再度脱水の工程をやり直す。
正直、面倒な気持ちにもなるが、洗わないわけにもいかない。
そんな厚手の洗濯物と格闘しながら、今年の冬もゆっくりと過ぎてゆく。