途方もない量
ふいに天才と呼ばれる人というのは、どれほどの作品を世に残してるのか気になった。
芸術の知識なんてほぼない。
それでも「ピカソ」という名前は知っている。
そのピカソが残した作品点数は約15万点という。
一日に一点仕上げてゆくと、だいたい410年ほどかかる計算だ。
一体、日にいくつの作品を仕上げていったのだろう。
想像もつかない。
また、別のジャンルの天才で頭に浮かんだのが「手塚治」氏だ。
”マンガ”というジャンルを知っている人ならば、一度くらい作品を見たことがあるのではないだろうか?
手塚氏の手がけた原稿が、通説で15万枚ということらしい。
勝手な想像でしかないが、気がつけば15万という途方もない数字になっていただけのことだろう。そう思う。
毎日10枚の落書きをしても41年。
それだけの数をこなしてゆけば、凡人でも「お?うまいね」と言われるくらいのモノは書けるようになるんじゃないか。
量は質に転換される。
そんな言葉を聞いた気がする。
天才と呼ばれる人たちが、転換されるのに生み出した量。
凡人では到底たどり着ける気もしない。