どうでも良いことを考えてしまう。

なんてことはない、日常で思ったことのつぶやき。

スマホの通知

スマホから「○年前の思い出」として写真の通知が来る。

邪魔くさいので通知が来ないようにしてしまった。

スマホで眺める思い出というものは機械的で、思い出の柔らかさや、人肌のような温かさが感じられない。

メモとしての機能では申し分ないが、エモーショナルな面においては、アナログなアルバムに及ばない。

デジタルなアルバムは場所も取らない。
重さも無いので、そういう点での邪魔臭さは感じない。

ただ、その手軽さが思い出まで軽くしている。
間に入ったデジタルなデバイスが、人の温かさを遮っている。
ちょっとそういう気がする。

ああ、そうだ。一つには劣化しないというデジタルのメリットがあり、そこが欠点でもある。

古い写真は色褪せる。
だからこそ、その時代を感じられる。

記憶によって色を蘇らせようとして、頭の中で、その時間が蘇ってくる。

天気、風、匂い。

「ああ、こんなことを喋っていたのを覚えている」
「この時はこんなのが流行っていたなあ」
「ここにキンモクセイの木があった」

たった一枚の写真から、様々な情景が浮かんでくる。

アルバムに触れる機会は人それぞれだと思う。

ふと思い出に浸りたくなったとき。
掃除をしていて、アルバムのほうが目の前にやってきたとき。

だからね。スマホが毎日のように「○年前の思い出」なんて、差し出がましいことをしてくれなくていい。