どうでも良いことを考えてしまう。

なんてことはない、日常で思ったことのつぶやき。

休み休みやんなさい

近所に住むおばあちゃんが亡くなって、5年ほど経つかな。

小柄で元気の良いおばあちゃんだった、

そんな彼女が私に会うと言っていた言葉がある。

「休み休みやりなさいよ。カラダを壊しちゃつまらないからね」

さすがは人生の大先輩の言葉だけあって、優しさの中に秘めた強さのような。迫力のようなものを感じたものだ。

かなり苦労をされた世代であるからこそ、無理をすることもあったのだろう。無理をして体調を崩した人を見てこられたのだろう。

そういった苦労をしてきた人の言葉だからこそ、スッと心に入ってくるのだろう。

彼女の屋敷跡は孫が受け継いで、今はそこで建設業を営んでいる。

今でも側を通ると、昔のことを思い出したりもする。

昔は炭窯があって、そこで彼女の旦那さんが炭を焼いていた。

小柄な御仁だったが、カラダに見合わぬパワフルな働き手だった。

あの時代の人のカラダの使い方というのは、自然の中で磨き上げられたもので、現代人がジムでトレーニングするような、そういう型に嵌ったような動きではなかったように思う。

その小さなカラダ全体をを連動させて、大きな丸太なんかをひょいと担いでいた。

今の私なんかが同じことをやっても、まず持ち上げるのは無理だろう。

なんてことはない道だけれども、歳を取ったせいだろうか。

そこを通るとそんなことを、たまに思い出す。