どうでも良いことを考えてしまう。

なんてことはない、日常で思ったことのつぶやき。

人間臭さ

人情という言葉がヒューマニズムに置き換わると、なんだか機械っぽさを感じる。

日本人が持っている情感を西洋に合わせようとすると、どうも心が感じるところが変わってしまう。

世の中どんどん世界標準化が良しとされている流れの中で踏みとどまってみると、どうも後ろ向きな姿に映るようだ。

個性や文化を大切にしろとか言ってみたり、世界がこうしているんだから、日本もソレに倣えと言ってみたり。

そんな中途半端なこと。体裁ばかりを気にして真似するものだから、心も体も浮ついてしまって芯が定まらない。

別に意固地になってそこへしがみつけとは言わない。
その場にしがみ続けるということは、武道で云うところの居付き。思い通りに体を動かせる状態ではない。

日本人はその時々にあって、様々な文化や技術をゆっくりと咀嚼して、上手いこと取り込んできた。

どうも近代ではその咀嚼が足らなかったようで、消化不良を起こしているように見える。

きちんと咀嚼されなかったものは消化しきれず、臓器に負担をかける。

もう一度その消化不良を起こしているところに立ち返ってみるべきか否か。何とも言い難い。

そうしようとしている人間もいれば、そこにはあまり興味もない人間もいる。

日本人はバランス感覚に優れているところがある。
そのアンバランスさを解消する期間のようなものに入っているために、なんともモヤモヤとした空気が蔓延しているのだろうか。

そんな空気を払拭し、決断する折に気をつけようと思うのは、頭ではなく肚に従うことだ。