隙とゆるさ
寝る時間が迫ってくると、なんだか寝るのが惜しい気がしてくる。
休日の昼間なんてしょうもないことに時間を使っているというのに、寝る時間が近づいてくると、急にやらなくてもいいようなことをやり出したりしてしまう。
赤ん坊が寝ることに抵抗して、食事を摂りながら寝てしまう。
子どもがなんとか睡魔に抵抗しようとして、前のめりの奇妙な体勢で寝てしまう。
大人になっても往生際の悪い生活態度を思い返してみると、なんだ子供の頃からちっとも成長していないじゃないか。と、我ながら呆れてしまう。
ただ余りにきっちりし過ぎる生活というのもどうか。
だらしない大人の言い訳にしか聞こえないが、人間なんて、ある程度のだらしなさがあったほうがいいと思っている。
あまりに隙が無い人というのも近寄りがたいから。
何だか時代は殺伐としてとは言い過ぎかもしれないが、どうにも隙を許してくれないような息苦しさを感じる。
何かあればコンプライアンスという言葉を耳にする。
なんというか、人間どうしが問題を解決するのが面倒になった結果、ソレが人と人の間に割って入ってきて、できるだけ問題をドライに処理をする。
ヒューマニズムをグイグイ押し付けられるのも面倒だが、乾き過ぎているのもどうなんだろう。