はっとさせられる瞬間
「エモい」という言葉だと、なんだか安っぽい感じがして、どうにも好きになれない。
まあ若者が使う言葉なんだから、オジサンが使っても痛々しいような、空々しいような気がしてくる。
それでも emotional(エモーショナル) という元々の言葉は良い。
日本語は細かい描写力に優れていて、本当にピンポイントでの表現力が素晴らしい言葉だと、母国語ながらに思う。
英語だと前後の流れで単語の意味合いがずいぶん変わってしまうので、単語だけでピンポイントを指すのには向いていない気がするが、そこには広がりのようなものがあって良い。
― 母国語でありながら日本語は難しい。
まあ日常で使うぶんには不便を感じることは少ないが、これを文字に起こして使うとなると、はて、あの表現は正しかっただろうか?とか、本当にこの意味で合っていたか?と、いちいち確認しないと不安になる。
いい歳をして情けなくもなるが、生涯此れ学習であると考えるならば、それもまた生活に張り合いが出て良いじゃないか。
― また書きながら脱線してしまった。
「はてなブログ」では横への繋がり(広がり)が良い。
確かに検索サイトからたどり着く、 How to のようなブログも役立つことはあるが、そこに味わいのようなものを感じることは、あまりない。いや、ほとんどない。
ところが「はてなブログ」で目にするブログ。検索サイトで探していてもたどり着かないようなブログ。
そこで出会えるブログには、 emotional であることがしばしば。
中には本業の方もおられるようだが、文章を書くことを生業とされていないような方のブログであっても、はっとさせられる。
偶然居合わせた自然の風景に感動するように、― いや、自然でなくてもあるな。日常の光景にも emotional な光景は。
とにかく。
そういった”めっけ物”に出会えた時とは、実にemotional な瞬間だ。